子どもの結婚!子どもの結婚決まったら結婚式前後にやるべき親の準備・心得・負担

時代の変化とともに、結婚のスタイルや考え方が変化しています。結納を行わなかったり、仲人を立てなかったり、といった流れが一般的になっている現代では、親としての結婚への関わり方も、見直しておく必要があるでしょう。

親世代であっても、結納の儀や、仲人とは無縁だった……という方が多いかもしれませんが、お子さんの選んだ相手やその家族の考え方によっては、昔ながらの形式で話を進めていく場合もあるでしょう。

そんな時、親側がしっかりとした知識を持っていないと、子どもに迷惑をかけてしまったり、相手からの印象を悪くしてしまったりするケースもあります。

親がでしゃばって前へ出過ぎるのは感心しませんが、一生に一度の結婚にまつわるあれこれが、滞りなく行われるようサポートしてあげることも時には必要です。当人同士も初めてのことばかりで緊張の連続ですから、その気持ちを汲み取り、大きな愛情で包み込んであげられる親になれれば、その後の関係も良好になると思います。

子どもが安心して頼れる親でいるためにも、現代風の結婚のしきたりについての知識やマナーなどを学び、親がするべきこと、子どもに任せるべきことをしっかり把握しておきましょう。親がどっしりと構えていれば、それだけで子どもの心に浮かんだ恐れや不安といった感情を消し去ることができます。

愛する我が子が、幸せな一歩を踏み出せるよう、親が行うべき行動や役目を知り、誰もが笑顔になれる結婚の日を迎えてください。親であるからこそ伝えられること、教えられることを正しく伝授できれば、それだけで、子どもを幸せな道へ導くことができるでしょう。

知っておきたい!結婚までに行うべき親の対応シーンごとの親の準備・心得・負担

子どもが結婚を決めたら、婚約から挙式、そして新生活がスタートするまで、様々な場面で親が手助けやサポートを行います。まずは、親側にどんな準備・負担・仕事が待っているのか、場面別にチェックしておきましょう。思っている以上に親の役割・負担は大きいものですが、すべては子どもの幸せを思ってのことですから、どの役割も大きなやりがいを感じられるものになるはずです。

結婚の相談

子どもの結婚は、子ども本人から「結婚したい人がいる」「近いうちに結婚を考えている」といった相談からスタートするケースが多いでしょう。交際相手の存在すら知らなかった場合は、突然のことに動揺してしまいがちですが、頭ごなしに否定したり、根掘り葉掘り聞き出したりするのではなく、まずは子どもの気持ちへしっかり耳を傾けてあげることが大切です。

結婚後のプランや、結婚式について、交際相手との挨拶など、子ども側に希望があれば、できるだけ寄り添ってあげるようにすると良いでしょう。この時点で交際相手の職業や年収などに触れてしまうのはタブーです。結婚を決めるくらいの相手へ出会えた事実を、一緒に喜んであげれば、子どもも安心して、何でも話してくれるようになるでしょう。

「結婚したい!」と子どもから打ち明けられた時に取るべき行動や確認したい事

交際相手との対面

子どもが結婚したいと言う堅い決意を持っている場合、次に交際相手への挨拶へ移っていきます。自宅へ招待するのが一般的ですが、家庭の事情によって、個室の用意されているお店などでも構いません。

お互いに緊張してしまう場面ですから、親側から打ち解けられるよう、リラックスした雰囲気を作ってあげると良いでしょう。身だしなみやマナーなど、気になる点があるかもしれませんが、子どものプライドを守るためにも、その場では指摘しないようにしましょう。

面会の時間は、お互い気負わない程度の1時間程度とし、仕事についてや、結婚についての考え方など、必ず確認しておきたいことを、事前に頭の中でまとめておきましょう。交際相手側から親について質問はし辛いものですから、普段の仕事や子どもへの想いなど、さらりとで構いませんから、親側から伝えてあげると好印象です。

子どもの交際相手と会う時に覚えておきたい親の心得

相手の親や家族との対面

交際相手との対面が終わり、結婚へのスタートが問題なく切れそうな場合は、相手の両親と対面します。以前は男性側の両親が、女性側を訪問するのが一般的でしたが、最近では個室のレストランなどを利用するケースが主流ですので、覚えておきましょう。

顔合わせの段取りは、基本的に子どもへ任せてOKです。親同士は招待される側という位置づけでいると良いでしょう。食事代は誰が出すのか、については事前に確認し、必要であれば先に子どもへお金を渡しておくとスムーズです。両家で支払う場合は、精算しやすいようコース料理などを予約し、お互いに前もって金額を確認できるようにしておきます。

顔合わせの服装は、以前は略礼装が基本でしたが、現在ではカジュアルな服を選ぶケースも増えています。子どもたちからどのような服を選ぶかを先に伝えてもらい、それに合わせるようにすれば間違いないでしょう。

食事会ではお酒を飲む機会もあるかもしれませんが、確認しておきたいことはお酒が入る前にきちんと話を済ませておくと安心です。この場でお互いの自己紹介、結婚の承諾を済ませると、いよいよ結婚へ向けての準備が加速していきます。

両家顔合わせ親の準備~食事会・挨拶・手土産・支払・服・座席位置席順など

婚約の流れを決定

交際相手や交際相手の家族との対面が終わり、結婚の承諾が得られたら、婚約の流れを決定していきましょう。基本的には子どもの希望に沿う形ですが、結納の儀を正式に行う場合は両親側の準備が必要なため、どのような形で考えているのかをヒアリングします。

現在では、両家の食事会で婚約となる例が多いですから、子どもが食事会形式を望んでいるのなら、快く受け入れてあげましょう。親ばかりが結納や婚約記念品、婚約式などにこだわってしまうと、子どもたちへ負担をかけてしまう場合もあるため、注意が必要です。

結納や仲人などの準備

結納を行う場合、どのような結納スタイルを選ぶのかを、まずは決めましょう。「正式結納」「仲人と執り行う略式結納」「仲人を立てない略式結納」のいずれかを選択するケースがほとんどです。子どもが主体ではありますが、お相手の両親の意向も十分に確認し、納得できる形で結納を行うようにしましょう。結納品は、関東と関西で準備する内容や必要となる金額が違うため、間違いの無いよう打合せを行っておく必要があります。

現在では仲人を依頼する結婚はほとんど見受けられませんが、家柄や子どもの希望によっては仲人をお願いしなくてはいけません。子どもたちの共通の知り合いや、どちらかの知人が引き受けてくれる場合は、その相手へ依頼しましょう。人柄が重視されるため、職場の上司や、恩師など、誰からも尊敬されているような人物が理想です。

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結婚式や披露宴の段取り

結婚へ向けて、結婚式の日取りなどが決まっていくと、親も式や披露宴に向けての段取りを手伝うこととなります。とはいえ、式のプランなどは、子どもたちが結婚式場やゲストハウスなどを利用して、ウェディングプランナーと話し合うケースが多いでしょう。会場の下見などは、頼まれなければ行かなくても問題ありません。当日のプランで両親を喜ばせたい、驚かせたい、泣かせたい……といった思いを持っている場合もあるため、必要最低限のこと以外には触れないことも親心です。

式場の予約は、半年から1年前に済ませる例が多いため、時間的な余裕があるように感じますが、実際には決めることが多く、あっという間に当日が来てしまいます。結婚式では両家からの援助を行うケースが多いため、費用を負担する場合は、支払いに間に合うよう、早めに資金援助を申し出ることで、子どもたちが理想とする式を挙げられるでしょう。

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結婚式の服装選び

結婚式のスタイルは、子どもへ委ねて構いませんが、両家の宗教的な問題や、相手の両親の希望などがあれば、一つひとつクリアにしておく必要があります。神前式なのか、キリスト教式なのか、人前式なのかなど、形式によって準備する衣装も変わるため、早めに確認しておくようにしましょう。

衣装は新郎新婦をベースに、周囲が合わせる形となります。主役である子どもたちよりも派手であったり、格式高い服装を選んでしまったりしないよう、配慮しましょう。親の衣装もレンタルできる式場が多いため、この日のためにわざわざ購入しなくとも、場にあったものを用意することが可能です。

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招待客のリストアップ

結婚式の招待客選びは、子どもだけに任せる訳にはいきません。必ず呼ぶべき親族や家族ぐるみでお世話になっている知人などは、子ども側では把握できないため、できるだけ早めに招待客について話し合うようにしましょう。

結婚式や披露宴の規模、両家が招待する人数のバランスによっては、親族やお世話になっている方すべてを招待できない場合もあります。あらかじめ優先順位を決めておき、子どもにとって負担にならない範囲で希望を伝えるようにしましょう。

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招待状作成

招待状の作成や発送は、子ども側が行うことが多いでしょう。最近では凝った招待状を作成することも多く、インターネットなどで話題になることも多々あります。このような、エンタメ性の高い招待状は招待客の気持ちを和ませますが、目上の人間に対して送るのは好ましいとは言えません。

親族や恩師、上司などへの結婚式の招待状は親名義で出すものですし、結婚式の招待状は、親族には親側から、恩師や上司には手渡しで渡すという決まりもあるため、失礼の無いよう親目線でのチェックやアドバイスを行っていきましょう。

結婚式の招待客選びや招待状の書き方・発送の仕方~親の準備・心得

引き出物の選定

結婚式では引き出物選びも重要です。子ども世代はつい自分たちの写真や名前などが入った引き出物を選びがちですが、このような引き出物は使い道がなく、迷惑になってしまうことも多いでしょう。

友人関係なら笑って済ませられますが、親せきや目上の相手にはそうはいきません。現在では、相手によって引き出物の内容を変える形式が主流のため、そのため、親せきや恩師、上司などの引き出物や金額設定などは、一緒に行うようにしましょう。

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披露宴の食事や席次作成

披露宴では、食事や席次の作成、といった作業も必須です。食事はフレンチが主流ですが、招待客の年代や、式のスタイルによって柔軟に考えるようにしましょう。ビュッフェスタイルや、気取らず食事ができる和洋折衷スタイルなども人気です。

披露宴の席次は、招待客が楽しく食事を楽しめるような配慮が必要です。形式だけにとらわれ親族だから、友人だからと一まとめにしてしまっては、不仲な人間同士が隣り合わせになってしまう場合もあります。親せきなどの人間関係については、親からの助言が頼りになるため、それとなくアドバイスをしてあげると良いでしょう。

結婚式・披露宴での料理・席次の選び方、決め方~親の準備・心得

結婚式 披露宴での謝辞原稿作成

披露宴で行う親の仕事として、特に重要なのが招待客への謝辞です。新郎の父親が謝辞を行うことが多いですが、新婦の父親からの挨拶が入るケースもあるなど、最近では様々なスタイルがあるため、新郎新婦と相談しておきましょう。

普段から人前で話し慣れている場合は良いのですが、そうでない場合は、スピーチの練習が必要です。1~2分で簡潔に終わらせる、はっきりとした聞き取りやすい発声で話す、忌み言葉を使わない、謝辞にふさわしい文言を選ぶなど、注意点がいくつもあるため、何度も読み返し、繰り返し声に出して練習するようにしましょう。

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挙式当日に行うべきこと

挙式当日は新郎新婦が準備に追われ、朝からバタバタとした一日になるでしょう。忘れ物をしてしまったり、急な連絡が必要になったりする場合もあるため、できるだけ子どもと一緒に行動し、困った時のサポートが行える体制を整えておきましょう。

晴れの日ですから、親の服装や身だしなみを整えておくのはもちろん、忙しい一日になるためしっかり朝食や睡眠を摂っておく、必要な物は前日までに揃えておく、といった準備も大切です。

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挙式や食事のマナーを再チェック

結婚式や披露宴では、挙式マナーやテーブルマナーなどの一般常識が問われます。親側が、正しいマナーを身につけていないと、子どもが恥ずかしい思いをしてしまうため、挙式や食事のスタイルに合わせて、今一度マナーをチェックしておきましょう。

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新居や新生活の準備

結婚後に住む新居や新生活には様々な準備が必要です。生活必需品の用意や、家具家電の購入など、子ども目線では見落としてしまいがちな部分をチェックしてあげると安心です。冷蔵庫や洗濯機などの高額な家電は、親から贈ってあげると喜ばれます。

新居選びなどは、あまり口出し過ぎるのはNGですが、治安や交通の便、街の雰囲気など、子どもでは分からない部分もあります。押し付け過ぎず、日常会話の中で、子どもを持つなら〇〇エリアが人気、〇〇駅の近くは乗り換えなどの利便性が抜群、といった会話が行えると耳に入りやすいでしょう。同居が決まっている場合は結婚相手のプライバシーを守るための配慮も必要です。

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挙式後に行うべきこと

挙式が終われば、子どもたちは新婚旅行へ行ったり、引っ越しや入籍にまつわる各種手続きに追われたりと、新しい毎日へ飛び込みます。家の片づけや食事の準備など、頼まれれば世話を焼いてあげるのも良いですが、基本的には二人に任せ、静観するのが好ましいでしょう。

挙式後、親が手伝う仕事としては、結婚式にかかった費用などの精算、そして頂いたお祝いに対してのお祝い返しという作業があります。結婚式や披露宴へ招待していない方からのお祝いも届いているため、漏れの無いようチェックしておきましょう。人気の内祝いはカタログギフトなどですが、親戚関係やお世話になっている相手へはその方が喜ぶ物を贈ると印象が良いため、好みや嗜好をさりげなく伝えてあげると良いでしょう。

知っておきたい結婚式後に親がやること親がやるべきこと役割役目、仕事

相手の両親とは必要以上に干渉せず、程よい距離を保ちながら、波風の立たない付き合いができるようにします。年賀状などの挨拶は忘れず、先方のしきたりに合わせてお歳暮やお中元などを贈るなど、相手のペースに合わせるようにすると良いでしょう。

息子夫婦・娘夫婦との同居、別居毎の息子夫婦娘夫婦との付き合い方

こちらでは、このような子どもが結婚する際の親の準備・心得・負担や知識などを、詳しくご紹介して参ります。

子どもが安心して結婚へ踏み出すために、そして最良のサポートを行うために、是非役立てて頂ければと思います。

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