子どもの結婚!婚約から挙式まで相手の家族との付き合い方、婚約解消時の親の心得

婚約から挙式までの間は、結婚の約束は取り交わしているものの、まだ正式に家族になっていない状態です。そのため、「もう婚約済みだから」と、相手の家族や子ども本人と、あまりに馴れ馴れしくしてしまうのではなく、一定の距離を持って接することが必要です。

婚約や結納が済み、挙式までの間はお互いの家族にとっても、相手を知り、付き合い方を考える大切な時間です。子どものためにも、相手の家族と円満に付き合っていくための方法を、チェックしておきましょう。

また、考えたくないケースですが、子ども同士が結婚の約束をし、婚約に至った場合でも、その後様々な事情で婚約解消となるケースがあります。婚約解消までの話し合いは、本人同士や仲人さんを間に入れて行い、親はできるだけ口を出さないようにします。

できるだけ、考えたくないケースではありますが、子どもの幸せを願うためにも、婚約解消となることもあります。親として、その時取るべき行動や心得を学んでおきましょう。

挙式までの間、婚約相手やその親はなんと呼ぶ?

子ども同士や、子どもの婚約相手とすでに親しくなっている場合、つい愛称などで呼びたくなるかもしれません。ですが、自分の子どもの婚約者に対して、結婚前から親しすぎるのは、相手の親へ不快感を与えることもあります。

親が正しい呼び方をするのはもちろん、子ども達へ正式な呼び方を教えるのも親の役目だと言えるでしょう。

子ども同士の呼び方は、男女ともに「○○さん」が正式です。
親同士や子どもが婚約相手の親を呼ぶときには、「○○さんのお父さん」「○○さんのお母さん」となりますので、親が率先してルールを守るようにしましょう。

知っておきたい!相手の家族との距離感

婚約後は、挙式や新居についてなど、お互いの家を行き来しあったり、電話で話したり、という時間が多くなります。子どもが忙しかったり、子どもたちだけでは決められないことがあったりした場合は、親同士で話を進めていく場合もあるでしょう。

だからといって、挙式前にも関わらず、子どもの婚約者と頻繁に食事をしたり、お酒の席へ何度も誘ったり、というのは、まだ早い段階です。打ち合わせをする場合は、長引かないよう配慮し、遅くまで引き留めたり、無理に付き合わせたりは、しないようにしましょう。

逆に、自分の子どもが過剰にお世話になっているようであれば、親から声かけをし、控えるようにしましょう。「お父さん(お母さん)は、頭が堅い」と言われてしまうかもしれませんが、相手の親と良い関係を築くために必要なことだと、伝えるようにしてください。

どうする?お中元やお歳暮のおつきあい

婚約や結納を済ませたら、相手の家族とは深い関係となります。そこで、頭を悩ませがちなのが、“お中元やお歳暮をどうするか”という問題です。最近では、親世代であっても、お中元やお歳暮を送る習慣のない家庭が増えているため、事前に両家で話し合った上、省略するケースが増えています。

「お中元、お歳暮の習慣があり、ぜひ贈りたい」という場合は、相手に気を使わせないよう配慮しましょう。逆に、こちらが準備していないにもかかわらず、相手からお中元やお歳暮を受け取った場合は、速やかに手紙や電話でお礼を述べるようにします。その上で、お礼の品を用意し、こちらかも贈るようにすることで、不快な思いをさせずに済むでしょう。

結納や挙式で仲人さんをお願いする場合、仲人さんへのお中元やお歳暮は必須です。両方贈るのが望ましいですが、難しい場合はお中元の時期に季節の挨拶の手紙を送り、お歳暮を必ず用意するようにします。

贈る期間は、挙式後~3年間を目安にし、3年以降は季節の手紙などに変えるのが一般的です。もちろん、公私ともにお世話になっている場合は、お中元、お歳暮での挨拶を、続けても構いません。仲人さんからお断りの言葉があった場合は、早い時期に手紙での挨拶へ変えても良いでしょう。

婚約から挙式までの間に相手の家族へ不幸があった場合

婚約後~挙式を迎える間に、相手の家族に不幸があった場合、一般的には子どもが婚約者としてお通夜や告別式へ参列します。親は、お通夜、もしくは告別式のどちらかに出るケースが多いでしょう。

とはいえ、葬儀の流れや考え方は、宗教や家庭によって全く異なるものです。そのため、不幸の連絡を受けたら、相手の家族へ連絡を取り、どのような形を希望しているのか、確認しておくことが重要です。

法事の準備などは身内で行いますが、婚約中の立場ではまた身内とは言えません。頼まれてもいないのに、手伝いへ顔を出したりするのはマナー違反ですから、親から子どもへ付き合い方を教えるようにしましょう。

婚約中に子ども同士のトラブルがあった場合

婚約~挙式までの間は、マリッジブルーという言葉があるように、子どもたちも精神的に不安を感じる時期です。そのため、些細なことでケンカになってしまったり、話がこじれてしまったり、というケースもあるでしょう。

基本的には、子ども同士が解決することですが、親が間に入ることで話がスムーズに進む場合もあるため、相談を受けた場合は関わっても良いでしょう。

結婚前に、たくさん話し合い、二人でトラブルを乗り越えた方が、その後安定した生活を迎えられる例も多くあります。心配な気持ちは分かりますが、親が慌ててしまうのではなく、冷静に見守って上げるようにしましょう。

婚約解消が決定したらやるべきこと

婚約後、挙式までに婚約解消となってしまった場合、婚約に携わった人への報告や、挙式のキャンセルなど、行うべきことが多くあります。相手の家族と揉めないためにも、できるだけ速やかに、すべての手続きが行えるよう、親側もサポートを行うようにしましょう。

婚約を解消する場合、第一に行いたいのが、「仲人さんへの連絡」そして、「婚約解消通知の発送」です。仲人さんがいる場合は、両家の親が出向き、事情を説明する用意をします。トラブルなどで、両家が揃うのが難しい……という場合は、仲人を依頼した側の親が、仲人さん宅へ行くようにしましょう。

親せきや友人、知人などに挙式の日程を告げている場合は、周囲が当日に向けた準備を行っている可能性があります。挙式へ参列するための衣服の購入や、余興の練習など、余計な出費や時間を割かせないためにも、速やかに通知しましょう。急な場合は通知を発送の上、電話連絡も行うと親切です。

結婚式場や衣装、美容院の予約のキャンセルなども早めに行いましょう。キャンセル料が発生する場合は、両家で半分ずつ負担します。どちらかに婚約解消の原因がある場合は、原因となった側が、全額負担するのが一般的です。

また、婚約記念品や結納など、相手からもらったものは、すべて返すようにします。お祝いを受け取っている場合は、同額の現金、もしくは商品券でお返ししましょう。食器や家具など物を受け取っている場合は、購入金額と同価格くらいの、現金や商品券をお返ししてください。

婚約相手に非がある場合の婚約解消

「婚約期間中に別の人と交際していた」「借金や犯罪歴があった」「婚姻中にDVがあった」「聞いていた身の上に偽りがあった」など、結婚相手に非がある場合は、婚約解消にかかる費用はもちろん、子どもが受けた精神的ダメージの分だけ、慰謝料を請求することができます。

婚約は、法的に効果を持つ契約ですから、弁護士へ相談の上、裁判を起こすことも可能です。子どもの身の潔白や、プライドを守るためにも、時には親が一緒になり戦ってあげましょう。辛い時にそばにいてくれた両親とともに、良い再スタートを切り出せるはずです。

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