結婚を選ばず“生涯独身”でも幸せ、という女性が世の中にはいます。ですが、女性の中には、結婚に向いているタイプと、向かないタイプがいるため、必ずしも結婚しないことが「不幸」という訳ではありません。
自分は結婚で幸せになれるのか、それとも結婚しなくても幸せなのか、性格や考え方を元に、一度チェックしてみてください。今後、“生涯独身を選ぶのか”それとも“結婚や再婚を考えるのか”将来の考えが決まっていれば、不幸な結末を避けることができるでしょう。
●結婚に向いている女性の特徴をチェック
結婚に向いている女性には、「結婚生活がストレスにならない性格」などの特徴があります。結婚して“幸せ”を掴める女性の傾向を、詳しくチェックしてみましょう。
・男性を立てるのが得意
結婚生活を平穏に送るためには、パートナーとなる男性への気遣いが欠かせません。特に男性はプライドが高く、自分を立てて欲しいと願っている場合が多いですから、昔の女性のように一歩下がって、男性へ尽くせるタイプであればあるほど、生涯を通じて愛される女性になれるでしょう。
パートナーが、仕事で疲れている時、一人になりたい時などには、会話を控え、見守るように寄り添える女性が理想だと言われています。女性が仕事や家事、育児で疲れていたとしても、相手を優先できる、器の大きな女性なら結婚生活を上手に過ごしていけるでしょう。
・とにかく家事が好き
結婚後は、共働きであったとしても、女性が家事を請け負うことが多くなるでしょう。そんな時、家事が得意な女性であれば“面倒・辛い・嫌だ”という気持ちを抱えず、目の前の仕事を楽しむことができます。
自分で工夫しながら効率化を図ったり、新しいレシピに挑戦したり、といった探求心が強い女性も、結婚することで毎日が充実していくでしょう。
「専業主婦が夢」「キッチンは女性のもの」そんな考え方を持っているなら、結婚向きだと言えます。
・いつまでも恋愛を楽しめる
結婚生活が長くなると、恋人同士ではなく“仲間”や“同志”のような関係になってしまう場合があります。女性は特に、出産や育児を経て愛情の対象が子どもへ移ってしまうことが多く、パートナーが置いてけぼりになりがちです。
また、忙しさを理由にメイクをしない、楽な服装ばかり、髪はボサボサといった女性らしさを忘れてしまう場合もあるでしょう。
こんな状態にならず、いつでも男性への愛情を持ったまま、女子力を保っていられるような女性は、パートナーから大切にされます。
「いくつになってもデートを楽しみたい」「おじいちゃんおばあちゃんになっても手をつないで歩きたい」「何歳でも可愛いと言われたい」そんな思いを持っている女性は、結婚することで幸せになれるでしょう。
・出産や子育てに憧れがある
「結婚するからには、出産や育児を経験してみたい」という女性にとって、結婚生活は自分自身を大きく満たしてくれるものになります。育児がストレスにならないタイプの女性なら、パートナーと子どもに囲まれて、笑いの絶えない幸せな毎日が過ごせるでしょう。
このタイプの女性は、子どもができない場合でも、“子連れの男性と結婚する”“養子を迎える”という方法で、幸せを掴むことができます。子どもの存在を通じて、精神的に強くなれたり、新しい人間関係を楽しんだり、といった様々なメリットや発見が待っているでしょう。
・変化を楽しめる
結婚生活は、変化の連続です。これまでになかった親せき関係の付き合いが増えたり、パートナーとの文化の違いに驚いたりと、生活習慣ががらりと変わることもあるでしょう。
そんな変化を“楽しい”“面白い”と楽しめる女性なら、安泰な結婚生活が望めます。
新しいものが好き、色々な世界をもっと知りたい、様々な考え方に興味がある……そんな女性なら、結婚することで、心が大いに満たされていくでしょう。
●結婚に向いていない女性の特徴をチェック
それでは、結婚に向いていない女性には、どのような特徴があるのでしょうか?自分の性格や考え方と比較しながら、向いている、向いていないを考えてみましょう。
・男性主体の生活になるのが嫌
男女平等を謳っている日本ですが、結婚生活ではまだまだ、男性が主導権を握る場面が多々あります。世帯主は男性、という家がほとんどですし、家や車を購入する時の名義も男性の名前で、という家庭が多いでしょう。
女性の方が稼いでいる、共働きで家事も完璧にこなしている、というケースでも、近所づきあいや人間関係の中で、男性ばかりが褒められる……といった状況に陥りがちです。もしあなたが、“男女平等がいい”“自分の方が尊敬されたい”と思っているタイプであれば、結婚することでプライドがズタズタになり、我慢ばかりの毎日になってしまうでしょう。
・家庭的な仕事は苦手
お金持ちで、ハウスキーパーを雇う余裕がある、という場合は別ですが、一般的な家庭では、着た服の洗濯や部屋の掃除、お風呂洗い、料理、ゴミ出しなどの仕事が必要となるでしょう。
ところが、家事が苦手……という女性にとって、この負担は非常に大きいものです。嫌だから……と放置するわけにもいかず、結婚生活が次第に辛くなり、離婚を選んでしまうこともあるため、家事の覚悟ができない女性は、結婚に向いていないと言えるでしょう。
・恋愛やスキンシップに興味が無い
恋愛トークや男女交際にあまり興味が無いけれど“親や世間から言われて結婚した”という場合、パートナーとの会話やデート、スキンシップなどが面倒になりがちです。
お見合いや結婚相談所を利用した結婚であっても、「新婚のうちは恋人のように過ごしたい」と考えている男性が多いのですが、女性が割り切り過ぎているため、相手の気持ちを理解できません。
お互いにプラトニックでOKという場合はそれで構いませんが、そうでない場合は、必ずどちらかが我慢して生活することになります。そんな生活が長くなるにつれ、恋愛観の不一致で離婚を選ぶことになりかねません。
「恋愛ムードは全く求めていない」という考えを持っているのであれば、生涯独身を貫いた方が幸せになれるかもしれません。
・続けたい仕事がある
結婚しても今の仕事をずっと続けたい場合、結婚することで仕事へ支障が出てしまうことがあります。
「妊娠や出産、育児で仕事から離れなければいけなくなった」
「パートナーから、遠くへの異動や転勤話を打ち明けられた」
「仕事が忙しくても、家のことを完璧にするよう言われた」
「急な残業や、仕事を家へ持ち込むことへ理解が無い」
など、様々な理由で、お互いに我慢しながら、付き合う生活になる可能性があるでしょう。
結婚を考えた際に“仕事への理解が十二分にある相手”もしくは“仕事を辞めても良いと思えるくらい魅力のある相手”でなければ、好きな仕事へ影響が出てしまうかもしれません。
相手の価値観と自分の想いを話し合い、結婚と言うステップへ進んで良いかどうかをよく考えましょう。
・子どもが苦手
結婚や再婚する場合、多くの夫婦が育児に携わります。この時、子どもが苦手……という女性でも、ご飯を食べさせ、身の回りの支度をするなどの育児が必要になります。
子どもが成長する中で、反抗期に入ったり、辛い言葉を投げかけられたり、ということもあります。
子どもが好きな女性であれば、どんな状況も受け止められますが、そうでない場合、イライラや喧嘩の原因となり、家庭の雰囲気が悪くなってしまうでしょう。
育児は、赤ちゃんから成人まで20年間ほど続き、途中で止めることはできません。いつかは自分の時間ができるから……と割り切れるなら良いのですが、そうでない場合は、自分にとっても、子どもにとっても辛い結果を生んでしまいます。最悪の場合、子どもが結婚せずいくつになっても家にいる、というケースもありますから、子どもが苦手な女性は、結婚を選ばない方が幸せな毎日が訪れるでしょう。
・人付き合いが好きではない
“人付き合いが苦手”“飲み会などの集まりは極力避けたい”そんな女性が結婚した場合、付き合いに翻弄される生活になってしまう場合があります。相手の家族や親せきとの付き合い、知らない土地でのご近所付き合い、子どもが生まれた場合はPTAや懇談会など、様々な付き合いが待っているでしょう。
周囲がみんな良い人であったり、旦那さんに奥さんが人付き合いを好まないことに理解があれば良いのですが、「付き合いが悪い」と陰口を言われてしまったり、嫌がっているのに無理やり参加させられたり、というケースもあります。
新しい付き合いが増える生活にとても耐えられそうにない……という女性は、結婚に向いていないと心得て、生涯独身の道を貫いた方が精神的に楽でしょう。
●結婚しないという選択肢のメリット・デメリット
「自分は結婚に向いていない……」そう感じたら、“結婚しない選択肢”のメリット、デメリットへ目を向けてみましょう。
良い点、悪い点を知ることで、より堅実な選択が行えるでしょう。
結婚を選ばなかった場合のメリット
・離婚の不幸を経験しなくて済む
結婚に向いていないタイプの女性が、親の勧めや、年齢を理由に結婚してしまった場合、その後離婚を選択する可能性が高くなります。一度離婚してしまうと、世間から“バツイチ”という目で見られることとなり、辛い思いをすることがあるでしょう。
その他にも、
「職場や、子どもがいる場合は学校で、名字を変えなければいけない」
「相手が嫌がっている場合は、調停や裁判などが必要になる」
といった面倒に巻き込まれることもあるでしょう。
ですが、事前に“自分は結婚向きでない”と知っていれば、あえて離婚の道を進む必要がなくなります。我慢や無理を重ねて結婚生活を送ってしまえば、ストレスや疲れで病気になってしまうこともあるでしょう。
最初から結婚を選ばないことで、このような不幸を招くことなく、自分のためだけに人生を歩むことができます。
・定年退職するまでキャリアアップできる
「結婚か仕事か迷っている」
そんなキャリアウーマン思考の女性にとって、結婚が大きな足かせとなる場合があります。結婚後は、パートナーとの生活を優先する必要があり、自分の仕事を一番に置くことができないからです。
「もっと仕事がしたかったのに……」という思いを抱えながら、パートナーの働く姿を応援したり、自分は家事や育児に追われたり、という生活では、楽しさを感じられません。結婚相手の仕事が充実していればいるほど、「自分だって……」というモヤモヤが生まれてしまうでしょう。
「どうしてもやり遂げたい仕事がある!」
それなら、結婚を選ばない生活を送ることで、すべてが解決できます。途中で夢を断念し、フラストレーションを抱えたまま日々を過ごすくらいなら、仕事一本に絞り、とことん向き合うことで、満たされた毎日が送れるでしょう。
・パートナーや子どもの失業や犯罪などに巻き込まれない
結婚生活は、パ―トナーや子どもとの共同生活です。
そのため、
「パートナーがリストラにあった、破産してしまった」
「パートナーが友人や知人に騙されて、借金を追ってしまった」
「子どもが非行に走ってしまった、罪を犯してしまった」
といった、身内のトラブルに巻き込まれたり、その後の尻ぬぐいに翻弄したり、といったシチュエーションも考えられるでしょう。
この時、「自分のすべてを投げ打ってでも家族を守りたい!」という強い気持ちがあれば良いのですが、そうでなかった場合、離婚を選んだり、家庭内別居状態になってしまったりするケースもあります。
「パートナーや子どもに人生を変えられたくない」そう思っているのなら、最初から結婚しない道を選びましょう。独身であれば、自分の人生だけに責任を持てば良いため、余計な心配のない生活が待っています。
・相手の家族との付き合いや介護などと無縁
結婚を選んだ場合、天涯孤独な相手でない限り、家族との付き合いが必要になります。好きになって結婚した相手であっても、その家族が必ず歓迎してくれたり、大切にしてくれたりするとは限りません。
嫁として辛い状況に置かれるだけでなく、家庭によっては両親の分の家事や介護などを求められるケースもあるでしょう。こうなってしまうと、自分の時間はどんどん失われ、肉体的にも、精神的にも疲弊してしまいます。
これらの問題も、結婚しない生活を選べば心配いりません。「自分の両親のそばで暮らしたい」「両親の介護に専念したい」という場合も、結婚を選ばない選択がベストでしょう。
・時間を自由に使える
結婚を選ばない場合に訪れる最大のメリット、それが“自由な時間を手に入れられる”ことです。休日は好きな時間に寝起きし、好きな食事を食べ、女子会も夜遊びも自由自在です。
「勉強したい」「資格を取りたい」という時も、結婚していなければ、好きなだけ時間やお金を費やすことができます。忙しい時には、家事をサボり、ご飯はコンビニやお惣菜で済ます、と言うこともできるでしょう。
「束縛されたくない」「自由奔放に生きていたい」という女性にとって、結婚は“自分を縛り付けるもの”になってしまうかもしれません。自分の時間を費やしても一緒にいたい相手かどうかを良く考え、結婚するのかしないのかを決断するようにしましょう。
結婚を選ばなかった場合のデメリット
・年を重ねても暮らしていける経済力が必要
結婚を選ばなかった場合、生涯自分の収入で生きていく必要があります。そのため、若いうちから計画的に貯蓄をしたり、資産を運用したりするなど、老後に備えた準備が必要でしょう。
生涯年収は結婚している世帯より少なくなる場合が多いですから、少なくとも定年まで安定した収入が得られるよう、考えなくてはなりません。
万が一リストラなどの対象になってしまった場合、40代、50代から転職することは難しいですから、“安定した会社への就職”や“欠かせない人材になるためのスキル取得”など、自分の価値を高めておくことが必須です。
・病気になった場合のサポートが得られない
不慮の事故に遭ったり、病気になることがあります。そんな時、結婚していないことで、サポートが得られず苦労することもあるでしょう。
入院の場合、自分一人で荷物を用意したり、必要な連絡をしたり、身の回りのことをこなしたりするのは大変です。仕事をしている場合は、経済的にも大きな損失です。
結婚しない道を選ぶのなら、体調管理に気遣い、できるだけケガや病気とは無縁でいられるよう努力が必要です。
もしもに備え、“友人にサポートをお願いしておく”“非常の場合の連絡先を携帯しておく”といった準備をしておくことも重要です。
・最後まで親に心配をかけてしまう
結婚を選ばなかった場合、何よりも心配するのが両親です。兄弟がいればまだ良いのですが、そうでない場合、万が一のことがあったら……という心配を最後まですることになります。
自分の中では納得して選んだ“結婚しない道”であっても「自分たちがいなくなったら孤独になってしまう」「子どもの将来が不安で仕方ない」そんな思いをずっと抱かせたままでは、申し訳ない気持ちになってしまうでしょう。
生涯独身を選ぶのはもちろん構いませんが、一人でも生きていける経済力や、健康であること、結婚しないことで得られるメリットに満足していることなどを、丁寧に伝え、親に心配させないようにしましょう。
・人間関係が希薄になり寂しさを感じることも
結婚しないまま年を重ねていくと、人間関係が希薄になりがちです。
「仲の良かった女友達が結婚して疎遠になってしまった」
「若い世代は飲み会を嫌うためコミュニケーションの場が減っていくばかり」
といった理由で、人付き合いがどんどん減ってしまうでしょう。
スポーツや習い事などで外に出ている女性はまだ良いのですが、自宅での映画や音楽鑑賞、ゲーム、読書などが趣味、という場合は、どんどん社会から切り離されてしまいます。
仲の良い友人や信頼のおける仲間は、そう簡単にできるものではありません。寂しがりな性格を自覚している女性であるなら、友人関係を大切にし、新しい仲間との出会いや交流の場へ積極的に出かけていくと良いでしょう。
●さいごに
自分が結婚に向かないタイプなら、あえて離婚するリスクの高い”結婚”の道を選ぶ必要はありません。一人が寂しいなら重たさを感じずにすむ同棲生活を楽しんだり、老後は介護施設やシェアハウスなど、人と触れ合える場所を選んだりという方法もあります。
自分は結婚に向いているかどうか、そして結婚しない選択をできるだけの経済力や健康な身体を持っているかどうかを考え、最終的な結論を出すようにしましょう。
結婚の問題は大変デリケートなものですから、他人の意見ではなく自分が納得して選んだ答えを信じ、幸せな人生を築いていくことが大切です。