結婚式・披露宴の招待客(ゲスト)の選び方・決め方、呼ぶ人の基準.平均人数、バランスは?

結婚式・披露宴を計画する時、特に気を遣うのは「誰を呼ぶか」ということ。

今後の付き合いを考え、ゲスト(招待客)は慎重に選びたいものです。

ここでは、結婚式・披露宴のゲストをどうやって決めれば良いのか、その手順を3つのステップに分けて紹介します。

また、結婚式を行ったカップルが実際どの位のゲストを呼んでいるのか、その平均人数も最後に紹介しますので、参考にしてみてください。

【ステップ1】結婚式・披露宴に招待したいゲスト・呼ぶ人を4つのカテゴリーでリストアップする

まずは、招待したいゲスト・呼ぶ人を新郎新婦がそれぞれ「親族」「友人」「職場関係者」「恩師・先輩」の4つのカテゴリーでリストアップします。

この時点ではバランスは考えず、以下の内容を基準にして作業的にやってみてください。

◆親族
三親等までが一般的です。三親等とは、父母、兄弟、祖父母、父母の兄弟(おじ・おば)です。

三親等でなくても仲の良い親戚がいる場合はリストアップしても差し支えありません。また三親等内でも疎遠な人はリストから外しても良いですが、念のため両親の意向を確認してからにすると良いでしょう。

地域によってしきたりがある場合はそちらの決まりに従います。

◆友人
ぱっと名前と顔が思い浮かび、「この人にお祝いして欲しい」と思える人を書くのがお勧めです。グループで付き合っている友人がいる場合、不公平にならないよう、全員呼ぶようにしましょう。結婚式に呼んでもらったことのある友人は、こちらも招待するようにします。

あまり付き合いのない人を招待すると、「ご祝儀目当てかな」と快く思われない場合があるので、リストアップする際には注意が必要です。

◆職場関係者
直属の上司、お世話になっている先輩、同僚、直属の上司のさらに上司など、普段関わっている人、過去に関わった人をリストアップしてください。

◆恩師・お世話になった先輩
学生時代の恩師、部活やサークルの顧問や先輩など、お世話になった人をリストアップしてください。

【ステップ2】どんな結婚式・披露宴を挙げたいかイメージを固める

「親しい人だけを呼ぶアットホームな結婚式・披露宴にしたい」「披露宴には今後の付き合いも考えて、職場関係者も呼びたい」「カジュアルな雰囲気」「フォーマルな雰囲気」など、新郎新婦でイメージをすり合わせます。

この辺りの考え方は、新郎と新婦で違う可能性もありますし、親の意向、予算の都合もあります。ここで「どんな結婚式・披露宴を挙げたいか」というイメージを固めておくことで、ステップ3に移行しやすくなります。

結婚式・披露宴の会場は、この段階では決めない方が無難です。会場にはキャパシティがあります。ゲストを決める前に会場を決定してしまうと、予想より招待したいゲストが多かった時も呼べない人が出てきてしまいます。

逆に、「どうしてもこの会場で挙げたい」という強い希望がある場合は、その会場のキャパシティをベースに招待客を調整するというやり方もできます。

【ステップ3】実際に呼ぶ人・招待するゲストを調整し、決定する

思い描く結婚式・披露宴のイメージをもとに、リストアップしたゲストの中から実際に呼ぶ人・招待するゲストを調整し、決定します。

ここでは「親しい人だけを呼ぶアットホームな結婚式」「今後の付き合いも考えて、職場関係者を呼ぶ結婚式」を例に、決め方の例を挙げます。

◆親しい人だけを呼ぶアットホームな結婚式・披露宴の場合
アットホームな結婚式・披露宴の場合、親族や友人をメインに、職場関係者については一切呼ばないか、仲の良い同僚など、ごく限られた人に絞って招待すると良いでしょう。

職場関係者を呼ばないこと自体に問題はありませんが、結婚報告はきちんと行ってくださいね。ステップ1でリストアップした人で、特に今後もお付き合いがある人に対しては「身内のみで結婚式・披露宴を行うことにしました」「友人中心のカジュアルな結婚式を行うことにしました」などと連絡することを忘れずに。

◆今後の付き合いも考えて、結婚式・披露宴に職場関係者も呼ぶ場合
親族や友人に加えて、職場関係者も呼ぶ場合、「結婚式・披露宴のイメージ」「新郎新婦間のバランス」を見ながら招待する範囲を決定していきます。

「結婚式・披露宴のイメージ」というのは、例えばカジュアルな結婚式をイメージしている場合は上司は呼びすぎないようにします。偉い人が多いとどうしてもかしこまった雰囲気になってしまいます。

「新郎新婦間のバランス」というのは、新郎新婦間で、招待するゲストの範囲を合わせるということです。
例えば、新郎は同じ部署の人を全員呼ぶのに、新婦は直属の上司しか呼ばないといったやり方は、バランスが悪く、呼ばれた側も居心地が悪くなってしまいます。

「同じ部署の人のみ呼ぶ」「転職や人事異動で職場が変わった場合、新しい職場の関係者のみを呼ぶ」「直属の上司と、直属の上司のさらに上司のみを呼ぶ」など職場の雰囲気を考慮しながら、新郎新婦間でルールを決めておくと良いです。

なお、職場関係者を呼ぶ場合は主賓を立てることもあると思いますので、その場合、一番偉い人の格はそろえるようにしましょう。

会社によっては慣例があるケースもあるので、過去に職場関係者を呼んで結婚式を挙げた人がいる場合は、聞いてみると良いでしょう。

◆新郎新婦でゲストの人数差が出てしまう場合は?
新郎新婦で招待するゲストで人数差が出てしまう場合もあるかと思います。そのままにするのか調整するのか、特に決まりはありません。

そもそも親族の数が大きく違う場合は調整するのが難しいですし、仲の良い友人に差を付けるのも気が引けるという人もいます。

職場関係者で調整出来れば良いですが、どうしても難しい場合は無理に合わせる必要はありません。

◆挙式から呼ぶ? 披露宴から呼ぶ?
昔は挙式は家と家の儀式、披露宴はお世話になっている方々へのお披露目、おもてなし、という考えがあったため挙式は親族中心、参加しても仲の良いごく少数の友人だけ、それ以外の友人や恩師・知人、職場関係の人などは披露宴から呼ぶというのが慣例でした。

しかし最近は、挙式から全てのゲストを招待し、みんなに祝福してもらうという考えに変わってきています。
参加者みんなの一体感も増し、披露宴で挨拶する人もスピーチで挙式の内容に触れられ、大事な立場として二人を見届けたことを実感できるといったメリットもあります。

よって、もし挙式と披露宴でゲストを分ける場合、挙式には親族、特に仲の良い友人、主賓となる恩師や上司を呼び、それ以外を披露宴からとするのが良いでしょう。

他のカップルはどうしてる?ゲストの平均人数は?

結婚式は「何人呼ばなければならない」といった決まりはありませんが、実際に結婚式を挙げたカップルは、どの位ゲストを呼んだのかをみてみましょう。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ」によると、結婚式に呼ぶゲストの人数は年々減少しており、近年は65人程度となっています。内訳は、学生時代の友人・恩師が最も多く、次いで親族、勤務先の上司・同僚という結果になっています。

結婚式・披露宴の招待客(ゲスト)の選び方・決め方、呼ぶ人の基準。平均人数、バランス

結婚式・披露宴に招待するゲストの選び方、決め方をご紹介しました。

特に頭を悩ませるのが「職場関係者」だと思います。

まずは親族や友人を優先し、予算の都合や、職場の雰囲気、慣例によって新郎新婦間で「呼ぶ人・呼ばない人」の線引きを決め、バランスを持たせると良いでしょう。身内中心のアットホームな式であれば、思い切って呼ばないという選択肢もあります。

ゲストは新しい門出をお祝いしてくれる大切な存在です。あとで「ああすれば良かった」と後悔しないよう、新郎新婦でじっくり話し合って決めてください。

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